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直近の仕事を振り返る

2021-02-02

先日、現在関わっている会社が1つの区切りの日のようなものを迎えたらしい。
その会社の事業はまだまだ一区切りにも程遠いように見える(これは悪いことではない)が、自分にとっても関わりはじめてそれなりに時が経つのだなあ、という思いもあり、この会社に関わる前と後についてちょっと整理しておこうと思った。

以下で記すのは、現在関わっている会社およびその前に関わっていた会社に関することのみである。


前職の会社には、社員からの紹介で入った。
紹介してくれた人は同業者として以前から尊敬している人で、会社自体への魅力はもちろん、その人と一緒に働ける可能性にも魅力を感じての転職だった。

結局、紹介してくれた人とは直接一緒に働くことはなかったけれど、在籍期間中に自分が関わっていた仕事に(僕が入社するより)以前に関わっていたこともあり、その人の仕事ぶりを後から拝見させていただく機会は少なくなく、学ぶところも大いにあった。
また、関わっている仕事は違えど同じ会社ではあったので、時に越境してこちらの仕事に関わってくれることもあったし、社外のイベントに一緒に参加させていただくこともあった。
そういう意味では入社の目的の1つは広義には果たせていたと思う。

前職の会社は自分にとって非常に働きやすい環境で、入社してすぐの頃は「試用期間で切られないといいな」という思いがあったし、試用期間をクリアした後は「この会社には長く在籍するだろうな」と思っていた。
働く環境という意味では(現職の会社も含めて)今まで体験したなかで最も良く、そこに対する未練のようなものは今でもある。

しかし、人生には時々、思ってもいない選択の機会が与えられることがある。

前職の会社で満足感高く働いていたある時、その思ってもいない選択が提示された。
それが現職の会社での仕事である。

僕にとってはどちらも非常に魅力的な選択で、しかし最終的にはどちらかを選ばなければならなかった。
僕は(優先順位の問題で)仕事に関してはあまりリスクをとろうという気持ちがない。
現職での仕事は内容はともかく環境という面については僕にとってリスクのある選択肢だった。
とはいえ、人生において刺激というものはある程度必要……というか自分が新しいことに挑戦したい気持ちを持っていたのも事実。
前職での仕事にもう少しやりきった感を持っていれば、ためらいなく現職での仕事を選んだと思う。

結局のところ、僕は現職での仕事を選んだ。
悩む時間はあまり多くは与えられていなかったが、その間にしっかりと比較検討し、自分なりに大丈夫(生活に支障をきたさない)という計算をしてから決定した。
前職の会社と現職の会社では色々と異なることも多く、働く環境としては失ったものも少なからずある。
それでも自身の選択に対しては一切の後悔はないし、一方で選択した際の計算通りに進んでいない事柄もある。
どちらかが正解だったわけでもなく、自分にとっては自分の選択こそが正解だった。

そんなわけで、「自分はこの会社に長くいるだろうな」と思った会社に在籍した期間と同じ期間を今の会社で過ごしている。
もしかしたらそのうちまた似たような選択の機会が急に来るかもしれないし、その時はその時で自分にとっての正解を選ぶだろう。
幸いにも、今はまだ次の選択を迫られていないし、現職の会社でやりたいことも残っている。
次のことを思い悩むのはまだ先のことのようだ。

2021-02-02T21:13:23.223424+09:00