興味の再確認と不思議な縁 (builderscon tokyo 2016 ログ)
builderscon に行ってきました。この手の技術カンファレンスに参加するのは(同種の勉強会を除くと)5ヶ月ぶり。
builderscon とは
builderscon は、サイトの情報を抜粋すると以下のようなイベントと言えます。
- 「知らなかった、を聞く」をテーマとした技術を愛する全てのギーク達のお祭り
- 技術的な制約がない
- 特定のプログラミング言語や技術スタックによる縛りがない
- 技術者達に刺激を与えワクワクさせてくれるアイデアを共有する場
さらに個人的には、「昨年まで YAPC::Asia の運営の中心にいた人たちが主催する技術カンファレンス」という要素もあり、カンファレンス自体のクオリティ、採用されたトークのクオリティには一定の安心感がありました。
一応最初から懇親会の終わりまで参加していましたが、印象に残ったトークについて記録を残しておこうと思います。
今の自分にはちょっと遠い、印象に残ったトーク
人工知能によってプログラムを有機化する
ゲーム AI って一言でいってもいろいろあるし、どんな話になるのかあまり想像がつかなかったので、良い意味で期待を裏切られた感じになりました。ここ数十年のゲーム AI の進化について、結構メジャなゲームを実例に説明してただけたのはとてもわかりやすかった。参考にされた FPS は全部プレイ経験あったし、いくつか入れ込んでるものもあったので、親近感もありましたね。あと、最後に質問させていただいたのだけど、 AI に学習能力をつけていくとゲームデザイナのコントロールできる範囲におさまらなくなるというのは面白い話でした。
実は学生時代ちょっとだけゲームの AI 開発をやっていたことがあって、ゲーム業界で A が使われるようになったという頃、僕も A 使った実装してたりしたので、懐しさもあってとても良かった。僕は結局ゲーム業界にはいかなくて、当時の後輩たちが何人かそっちに行ったけど、あれからもう結構経っているので今その分野では僕は太刀打ちできないんだろうなあとも思うのだけど、時間に余裕ができたらまた AI 関連はやってみたい。
そろそろプログラマーもFPGAを触ってみよう!
今徐々に流行りつつあるらしい FPGA のトーク。最近は個人でも購入できる価格帯のものが増えてきているようで、これから FPGA の時代がくるというのも信憑性がありそうだな、と思ったり。 FPGA の得手不得手や競合との比較など、初心者にわかりやすい内容だったと思います。
僕は研究室時代、縁あって FPGA を少しだけ触っていた(VHDL を使っていた)こともあって、こちらも懐しさがあり。自分の研究は GPU の方だったけれど、当時 GPU (これは僕しかやってなかった気がするけど)も FPGA もやってた研究室の教授たちの先見の明には驚かされます。
面白かったトーク
OSS は Windows で動いてこそ楽しい
まさに普段 Twitter で目にしている mattn さんのトークだとすぐにわかる、面白いトークでした。内容もさることながら、 Vim 愛や絶妙なタイミングで挟まれる親父ギャグなど、聞いていて心地良かったです。
Bluetooth キーボードの作りかた
US 配列でセパレートタイプの無線キーボードを自作する話。キーボード好きとしては惹かれるトークでした。自作するコスト(個々のパーツの値段や切削加工機の値段など)など参考になったというか、挑戦するには覚悟が必要そうだなーと思ったり。使ってるパーツ的に押し心地は Ergodox EZ と同じっぽい(軸が何かわからなかったけど)。僕は静電容量無接点方式のキーが好きなので、その点でも自作はハードルが高いなあ。
懇親会
食事がいっぱいあって、満腹になりました。あと、ケーキおいしかったです。