目の手術をした話
もうしばらく前の話だけど、目の手術をした。
網膜光凝固術というもので、網膜剥離等の症状に対して有効な手術らしい。
どういう経緯でこの手術を受けることになったのか、どんな手術だったのかを記録しておく。
実は前々から眼鏡を作り直すために一度眼科に行こうと思いつつ、急ぎでもないしズルズルと先延ばしにしていた。
あるとき、仕事で長時間連続稼働したときに普段以上に「目の疲れ」を感じることがあった。
そのタイミングで「これは近いうちに眼科に行って目に異常がないか診てもらったほうがよいな」と思った。
なんとか予定を調整して、平日の朝早くに近くの眼科に行って検査してもらった。
順番待ちや検査用の目薬の効果を待つ時間もあり、実際に検査ができたのは昼前だったが、目を見てその場で「網膜に穴が開いている」と言われた。
症状としては網膜裂孔というもので、眼球に衝撃が加わると網膜剥離する可能性があるという説明を受けた。
網膜裂孔と診断した医者はとても軽いノリで、「で、この診察終わるの待って手術する? 夕方もう一度来て手術する?」と聞いてきた。
色々と手術にかかる時間や術後のことなどを確認して、「じゃあ夕方で」となって一旦帰宅した。
夕方まで自宅で仕事を進め、急ぎのものはないという状況まで持っていって再度病院に向かった。
麻酔を含め、点眼薬の効果を待ってから、予定通り手術を受けた。
光凝固術はレーザーによって網膜の対象箇所を焼き切って固める手術らしい。
この手術によって症状が回復するわけではないが、その後の悪化を止めることができるそうだ。
光凝固術は数分で終わり、即日(というか術後わりとすぐに)退院できる。
これらの説明は午前中に受けていたが、実際に手術する準備が整って「さあ、レーザーを照射するぞ」というタイミングで、医者が「そういえば料金の説明をしてなかった」などと言い出した。
僕自身は高額になれば高額医療費制度が使えるし、一時的に手持ちのお金が減ってしまう分にはなんとかなるだろうと気にしていなかったが、まあ雑な医者ではある。
(一方で手術を受けるにあたってサインをしたときに料金を聞いていない僕も僕である)
レーザーを照射する台の前に頭を固定した状態で、だいたいの料金について聞き、その場で了承した。
手術自体は5分前後で終わったと思う。
後から聞いた話では 210 発照射されたらしい。
「痛みはない」みたいな話を聞かされていたが、数発目くらいから脳に直接刺激が来るような痛みがあり、それは最後まで続いた(我慢できないほどではなかった)。
終わった直後は、レーザーを照射された方の目は完全にバグっていて、そちらの目では世界が(特にモニタから発される光が)マゼンダに見えた。
(当たり前というか残念というか、この症状は数分後には完全に落ち着いていた)
その後は普通に料金(高額だったので一部)を支払って帰宅した。
頭痛があったのでその日は最低限やるべきことをやってすぐに寝たが、次の日から普通に出社して仕事ができた。
術後は最大3週間ほど安静にしている必要があり激しい運動等が禁止されたが、つらかったのは「階段を駆け降りる」ことが禁止されたことくらいだった(つい癖でやってしまう)。
その後は術後1週間と3週間のタイミングで検査し問題ないことを確認して、ついでに後日視力を検査してもらって通院を完了した。