Glove80 という新しいキーボードが届いたので試している
MoErgo Glove80 Wireless Split Ergonomic Keyboard
Glove80 は、昨年 Kickstarter でクラウドファンディングしていた分割キーボードだ。
以下のような特徴を持っている。
- お椀型
- ※お椀型という表現が一般的かはわからない
- Kinesis Advantage のような中心がくぼんでいるタイプ
- 分割キーボード
- Kinesis も分割キーボードに分類できるが Glove80 は左右が完全に分離している
- ロープロファイル
- BLE 対応
- ワイヤレスで複数の端末に繋ぐことができる
- 左右も有線で繋ぐ必要がない
この手のクラウドファンディングはあまり手を出さないようにしているが、これは非常に興味をそそられたので悩みに悩んで投資をした。
当時はまだ円安が進行する前だったから挑戦できた、というのはあるかもしれない。
当初は昨年秋頃に完成して順次発送する、という計画だったが様々な事情で pledge した全員への発送は3月中旬になったようだ。
(既に全員への発送が完了したというメールが送られており、居住地によって受け取りのタイミングは前後するだろうが程なく全員が受け取れるはず)
僕自身は10月くらいからおよそ半年間、まだかまだかと待つことになった。一日千秋とはこのことである。
開発者の方々は毎月進捗を共有してくれていて、これも楽しみにしていた。
(iOS の標準機能で英語を翻訳できるのは非常に便利)
今朝届いて、半日ほど触った感触を以下に記しておく。
思った以上に軽い
当初から持ち運ぶことも想定しているようだったので、重くはないだろうと思っていたが、手に持ってみると想像以上に軽かった。
ただ、形状の問題で厚みはどうしても存在するので、持ち運ぶかというと悩ましい。
持ち運びに適した袋なりケースなりの都合がつけば、持ち運びたくはある。
打鍵感はかなり良い
過去に最も使ってきたのは茶軸で、たぶん一番好きなのはピンク軸(静音赤軸)なのだが、選択肢に静音系がなかったので赤軸を選んだ。
赤軸のロープロファイルは初めてで、どんなものかと思っていたが個人的にはかなり好みだった。
これについてはキーキャップの材質もあるかもしれない。
キーボードの土台はちょっと荒削り
お椀型なので作りの難易度は高そうだが、頑丈さは申し分なさそう。
ただ、角の部分が尖っており、持ち方によっては痛く感じるかもしれないのは気になるところ。
足の高さ調節がネジ式なのがちょっと気になる
6つある足のうちの1つだけが固定されており、残りの5つは高さを調節できるようになっている。
一番短い状態にしておき、机に置いたときに浮くものだけ、接地するようにネジを緩めることでキーボードが安定する。
そのまま机の上に置いて使う分には問題ないが、場所を動かしたり持ち運んだりしようとすると、ネジを緩めた足がカチャカチャなったり、緩めすぎているとふとした拍子に外れてしまうこともあった。
これは持ち運びの際にも注意が必要なポイントだと感じる。
親指キーがどれも押しやすい
ロープロファイルだからというのもあるかもしれないが、自分が所有する親指用にいくつかのキーを持つキーボード(Kinesis や Ergodox EZ など)と比較して、親指キーの奥側が押しやすいと感じる。
これまで親指キーは手前は押しやすいものの奥は押しづらい印象があったが、絶妙な高さの違いとロープロファイルという条件が噛み合って奥のキーも押しづらさがないのは非常に良い。
押し間違いは増えてしまった
慣れるまでの一時的なものかもしれないが、タイプミスは一時的に増えている。
Kinesis も結構長期間使っているので、タイプミスはあまり心配いらないかと思ったが、当然全く同じ形状ではないのでタイプミスは増えているように感じる。
お椀型はどうしても手の大きさや指の長さによって適合度合いが変わってしまうので仕方がない。
自分の指の長さだと近すぎるように感じるキーがいくつかあるので、これだけは慣れていくしかない。
とはいえ、自分の手の大きさ、指の長さであれば許容範囲という感じがする。